最近開始養成每天收看天聲人語的習慣
除了體會日文的高深優美以外
對時事的了解也更深入了一層
今天刊登的是這一年來日本一直頻頻出包的食品安全問題
夏を共にした半袖をしまいながら、古着の良さを思った。安いだけではない。前の持ち主の体温を洗い残したように、生地がこなれて柔らかい。生産地や色柄から、ポケットに隠れた思い出を探るのも楽しい
▼お古が当たり前だった江戸の昔。柳原、いまの秋葉原から浅草橋にかけての神田川土手には、よしず張りの古着屋が並んだ。何を仕立て直したのやら分からぬ、怪しげな品もあったらしい。〈ふんどしが頭巾(ずきん)に化ける柳原〉と古川柳にある。温(ぬく)もりはあろうが、下帯のなれの果てと知ればかぶる人はいまい
▼食を巡る不正や不始末にも、土手の商いに通じる気味悪さを覚える。強制捜査が進む汚染米。その安さゆえ、ひどい古米が混じっていると身構えた取引先もあったという。食用に化けたのは農薬やカビ入りで、お古どころかとんだ「ふんどし」だった
▼有害物質メラミンを加えた中国の乳製品は、ふんどしの切れ端を世界中にばらまいたも同じだ。冷凍インゲンに忍び込んだ殺虫剤には、よくある「パンに針」と同種の悪意を見る
▼ここ数日も、ニュースの主役はピザ、カップめん、ウインナーと、頼みもしない日替わりメニュー。メーカーや外食店の社長が頭を下げるたび、食欲の秋は遠のいてゆく
▼古着に染みた思い出にも似て、加工食品の来し方は見えにくい。カゴに収める前に一拍おいて、袋の小穴や異臭を点検する人もいよう。表示が信じられなければ、同じ品ばかりを買わず、万一の被害を最小にとどめるしかない。「崩食」の世の、腹の立つ習いである。
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